EPOS BrainAdapt™ 技術に基づく EPOS オーディオ・ソリューションが記憶力を向上させるという研究結果を発表

2023年科学白書 - 「ノイズ減衰が記憶想起に及ぼす影響」

仕事でもプライベートでも、最高のパフォーマンスを発揮するためには、相手の話を理解し、話の内容を覚えておく必要があります。しかし、気が散りやすい現代では、それが困難な場合があります。人間の認知能力には限りがあるため、聞き取り、つまり音声を認識することに認知資源を割くと、記憶想起など、同時に行う他のタスクの能力が低下します。音質の悪いヘッドセットやスピーカーで話を聞けば、聞き取り能力はさらに低下します。

このホワイトペーパーで紹介する臨床研究*は、EPOS オーディオ機器に使用されるノイズ減衰技術の利点を調査したものです。研究は、ノイズの減衰が被験者の聴く労力にどのような影響を与えるかを示すことを意図しています。この研究は、デンマークのオティコン州オージオロジー研究センター(CAAR)1 で EPOS が実施しました。このセンターでは、音声のためのメモリとリスニングのためのリソースを測定するために設計された聴覚想起テストに重点が置かれており、コミュニケーション中の応答と反応に欠かせないものです。

この調査結果から、ノイズ減衰により記憶想起のパフォーマンスが 10% 向上したことがわかりました。調査結果から、聞き取りの労力を軽減することで、音声処理や情報の長期メモリへのエンコードに使用できる認知資源が解放されることが示唆されています。言い換えると、ノイズ減衰は、記憶に代わりに使用される聞き取りの労力に使用された認知資源を解放することができます。

この研究は、EPOSが所属するデマントグループが数十年にわたって行ってきた音響心理学研究のほんの一例にすぎません。この研究などで得られた知見は、脳が自然に音を処理することをサポートするEPOS BrainAdapt™ソリューションの継続的な開発に活かされています。EPOS ソリューションとその背景となる科学の詳細については、 こちらをクリックしてください。

「 メモリリコール時のノイズ減衰が記憶想起に与える影響 」
Elaine Hoi Ning Ng1, Torben Christiansen2
1 Oticon A/S, Smørum, Denmark, 2 EPOS, Ballerup, Denmark